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[特集]

同胞に冷たい空港職員の接客態度:ある越僑の投書から

2006/02/15 07:08 JST更新

 空港の税関職員のベトナム入国者に対する態度は改善されてきているようだが、まだ十分とは言えない。以下はあるシンガポール在住の越僑(在外ベトナム人)の経験談である。  私はテト(旧正月)に故郷の家族を訪ねるため、タンソンニャット空港に降り立った。その時、私はノートパソコンを仕事用に持ってきており、税関に申告するかどうか迷い、女性職員に質問すると、逆に質問された。 職員:「そのパソコンはどこで買ったのですか? 」 私:「会社が支給したもので、シンガポールで買ったんだと思います。」 職員:「他の国で買ったのなら、関税がかかりますね。」 私:「でも、家族を訪ねる間に仕事で使うだけで、また持って帰ります。」 職員:「えっ! 持って帰るんですか? ベトナム人なのに、何でまた? (ベトナム人なら知人に売るのが当然でしょう?) 」 私:「私はベトナム国籍ですが、シンガポールに住んでいるんです。」 職員:「外国人なの? それなら外国人パスポートはどこ?(彼女には外国居住許可を持つベトナム人もいる、という概念は無いようであった。)」  簡単な質問をしただけなのに、どうしてこんなにも好戦的な態度で答えてくるのか? 彼女が他の税関職員とお喋りをしているのをさえぎって話しかけたからご機嫌斜めなのだろうか?それとも外国人パスポートを持っていなければならなかったのだろうか? 私はもはや我慢できずその場を離れ、申請しないことに決めた。 結局、何事もなく通過でき、私は今起きたことを多くの人に知ってもらおうと、ホットラインの電話番号を空港職員に尋ねた。職員は躊躇し、「上の者に聞いてきます。」と言い、15分待っても帰ってこなかったため、私は、「家からオペレーターを通じて電話します。」と告げた。すると、女性職員が私のトランクを「人質」ならぬ「物質(ものじち)」にし、私をどこへも行かせないようにしたのだ。私が何か違反でもしたというのだろうか?  かねてより税関職員の態度は噂に聞いていたが、ここまでひどいとは思ってもみなかった。外国人にはあんなにもニコニコとした対応をしているのに、「越僑の皆様のテト帰省を歓迎します」という標語は一体何なのだろうか? 私は帰省時に故国の税関職員から笑顔で対応を受けるため、ベトナム国籍を放棄し、何か別の国籍を所得する必要があるかもしれない、とさえ考えたほどだった。 

[2006年2月9日 Thanh nien電子版]
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