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[特集]

フーコック島 シムの実を特産物候補に

2006/01/05 07:08 JST更新

 ここ最近、フーコック島では、シムの実を島の特産物に定着させようという動きが話題になっている。  この話題の実は、貧弱な土壌やいかなる気象条件下でも花を咲かせ、たくましく育つことで島民に知られている。フーコック島の農産物といえば、胡椒が有名だが、年々、胡椒の値段は下落の一途を辿っており、地元農家にも打撃を与えていた。その胡椒の代わりに、人々が目につけたのが、元々、島にあったシムの実の栽培だった。栽培が低コストで手軽に済む上、収穫高、売値共に胡椒に相当する値がつくのだそうだ。  近年フーコック島への旅行者が急増しており、2004年には13万人を超えた今、シムの実を探しにやってくる者があとを絶たないという中で、シムの実を使って、ワイン製造を始めた人物がいる。ソン・ファットコーポレーション社長のチン・コン・ファット氏は、シムの実が健康補強に様々な効果があるとして、ワイン生産を成功させた第1人者である。同氏の開発したワインは「シムソン(SIMSON)」と名付けられ、先頃ついに商標登録も済んだばかりだという。  ベトナム保健省が発行しているベトナム薬物資料や、過去の薬草専門書においても、シムの実が様々な症状に効果(ストレス解消、貧血、赤痢、大腸関係の症状緩和など)を発揮することが証明されており、現在、同ワインは、一般ワインにも負けず劣らず、1リットル10万ドン(約745円)の価格でホーチミン市やメコンデルタ地域で販売されている。 

[2006.01.04 Nguoi Lao Dong 紙]
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