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フック氏は、「プロジェクトに参加するにあたり、著者の描写に忠実で、なおかつ読者の想像にも近いイラストを描くことができるよう、原作全7巻を読み直し、映画全8本を観直しました」と振り返る。
『ハリー・ポッター魔法ワールド大図鑑』は200ページ以上あるが、この中でフック氏は、メインの表紙と見開き16ページ(計32ページ)を担当した。フック氏によると、当初は各アーティストがそれぞれ表紙の一部を描くよう依頼を受けたが、最終的にフック氏が1人で表紙を担当することになったのだという。
「驚くと同時に、プレッシャーも感じました。そのとき、先方からは簡単なスケッチを提示されただけで、そこから意図を読み取ってアイデアを広げていかなければなりませんでした。そこから、私は仲間とともにたくさんのアイデアスケッチを描き、レイアウトや色もあれこれ考えました。2か月近くかけて、さらに微調整を重ねてようやく表紙が完成しました」とフック氏。
『ハリー・ポッター魔法ワールド大図鑑』で自身が手掛けたイラストの中で、フック氏の一番のお気に入りは、クィディッチのページだという。「このページを制作していたときは、ちょうど2022年のFIFAワールドカップを観ていたので、選手たちが競い合い、観客が熱狂するというイメージをイラストに取り入れたんです」とフック氏は付け加えた。