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「以前、(東北部地方フート省にある)フン王の寺院前で200人以上の知識人が表彰されましたが、私はこの表彰のために初めてフン寺に登りました。お寺に到着すると、政府の指導者たちが声をかけてくれ、私の健康体を褒めてくれました」。これは2015年、タンさんが94歳の時の話だ。
「騒ぐことなく、争うことなく、お金のことも気にしない。貧しい人々を見れば愛しく思い、豊かな人を見れば喜ばしく思う」。この考えこそ、タンさんが健康で長生きしている秘訣だという。
タンさんの家には、これまでの献身的な行いに対する多くの賞状が飾られている。特に、全国各地の患者から送られてきた薬を求める手紙や感謝の手紙は、仕事机の引き出しの中に大事にしまわれている。
夕暮れ時、ハノイ市フックト郡在住のグエン・ティエン・ベトさん(男性・38歳)が薬を買いに、5年ぶりにタンさんの元を訪れた。ベトさんは、「先生はまだバイクを運転していました。マツやヒノキの木のような先生の強靭さは、私たち若い世代が目指すべきものです」と言い、タンさんの以前と変わらぬ様子に驚いた。
毎日新聞が読めるほど目も良く、耳も良く、骨のどこにも痛みはない。タンさんは5年後も健康を保っている自信があるという。「歯はほとんどありませんが、老化のせいではなく、かつてフランス軍に拷問を受けたせいですから」と、99歳になるタンさんは語った。