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サイゴンで名を馳せた「銀行王」、グエン・タン・ドイの人生

2016/09/04 05:01 JST配信
(C) vnexpress
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 1966年にはティンギア銀行を設立し、事業分野を銀行経営に移した。1960年代半ばまで、サイゴンでドイ氏の名前を知っていたのは銀行業界の人々だけで、一般市民は知る由もなかったが、1967年以降は誰もがこのアンザン省出身の人物の名前を知る こととなった。

 ベトナム戦争が激しさを増していた1970年代はじめ、サイゴンでは人々に「グエン・タン・ドイの財神銀行」と呼ばれていたティンギア銀行を筆頭として、民間銀行が絶頂期を迎えていた。

 1971年、ティンギア銀行はベトナムトゥオンティン銀行を含む他の全銀行をほぼ支配していた。硬貨の輪を手に下げた財神のロゴマークはあらゆる地域の人々に広まり、特に少しのお金しか持っていない貧しい人々でも「財神」の預金通帳を持つことができたのだ。

 当時、他の民間銀行の総預金がおよそ180億VNDだった中、ティンギア銀行の総預金は300億VNDに上っていた。ドイ氏は主体的にサービスを刷新し、戦略的に顧客を銀行に呼び込んだ。それ以前は、いずれの銀行も顧客の開拓はせず、銀行を必要とする人たちが自分で銀行を見つけていた。

 当時、ドイ氏の銀行はベトナム南部に数百店舗の支店を持ち、預金と貸付サービスのシェアをほぼ独占していた。また、プレジデントホテルや市で2番目に大きい民間病院、信頼性の高いセメントタイル会社、グエン・タン・ドイの別荘と呼ばれている水上家屋など、この銀行が投資した多くの建設事業も莫大な利益を出していた。

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