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8月初旬にハノイ市ドンダー区ホーバーマウ通り302番地で手洗い洗車ショップ「ベイブ・ウオッシュ」がオープンした。洗車料金は最低でも6万5000ドン(約280円)以上と他店の倍近い値段設定だが、連日40~50台が洗車に訪れるほど人気を集めている。
人気の秘密は、洗車するのがホットパンツ姿の若い女性であることだ。ショップにはカフェが併設されており、洗車場に設置されたカメラの映像がカフェのディスプレイに映し出され、ドライバーは洗車が終わるまでの間、様子を眺めながら一服したり簡単な食事をすることができる仕掛けだ。
このショップを開店したのは、ハノイ生まれの若手女性経営者フン・タイン・フエン(29歳)。子供のころは世界を飛び回りたいとフライトアテンダントに憧れていた。その後、夢は外務省の報道官になることに変わり外交学院に入学。在学中、イベントプロデュースにかかわるうちに経営に関心を持つようになり、卒業後は友人らとカラオケ店やレストランを開いたりもした。
しかし、自分の車好きを生かし若い女性が洗車するというアイデアを実現しようと、夫の反対を振り切って洗車ショップの設立を決断した。開店までの費用は20万ドル(約1690万円)もしたという。
洗車に携わる従業員は大学生や短大生が多い。洗車の仕方についてきちんと訓練し、お客さんとは直接接触できないようにしている。フエンは、マスコミでの取り上げられ方がまるで一種の「風俗産業」のようだと少々不満気で、まじめな商売であることを強調した。年末までにハノイで2カ所目の洗車ショップをオープンする予定だという。