米カリフォルニア州サンノゼに建設が計画されている「ベトナムタウン」について、2005年にベトナム系アメリカ人初の同市議員となったマディソン・グエン議員が、近く正式認可を議会に提案する。
サンノゼは全米でベトナム系アメリカ人が最も多く居住する都市で、その数はおよそ8万5000人。ベトナムタウンの建設予定地付近には、既にベトナム系アメリカ人向けの飲食店、スーパーマーケット、弁護士事務所、クリニックなど約200軒が集中している。さらに256店舗を収容する大型ショッピングモール「ベトナムタウン」が正式に誕生すれば、ベトナム人以外の利用客増加も見込めるとグエン議員は言う。
また同議員は、ベトナムタウンを象徴する記念碑およびベトナムの北部・中部・南部の各地方の文化遺産を紹介する旗の設置も合わせて提案する予定。サンノゼ市長は「ベトナムタウン」建設の支持を表明しているが、一方で地元では、特定人種の商業地区建設は地域社会の弱体化につながる、との批判も出ている。