フエ出身の技師ディン・トゥオン・ハンさんは20万台にも上るアメリカの郵便車両の技術管理者だ。彼はこのほど、ホワイトハウスが実施する2006年環境マネジメント賞を受賞した。この賞は、環境保護や環境改善のためにアメリカ全土で行われているたくさんの活動の中から、傑出した個人あるいは団体に対して贈られるものだ。今年は14の団体と2人の個人活動家に贈られたが、その2人のうちの一人がディン・トゥオン・ハンさんだ。
1975年、彼はサイゴンから家族とともにアメリカへ渡り、1982年にはウィスコンシン州の工業高校を卒業。その後ゼネラルモーター社に就職し、ミシガン州の支社で主にモーター関係の研究に従事した。
6年後の1988年から現在に至るまで、彼は郵便局で働いており、現在は、郵便車両の技術監督だ。彼は20万を越える車両の技術面における活動を見守るほか、毎年1億5千万ドルにものぼる財政責任者でもある。彼はまた、世界郵便総局の車両諮問協会会長という肩書きも持っており、水素自動車に関するホワイトハウスの諮問委員会の会員でもある。
彼はこれまでにハイブリッド車や電気自動車の研究プログラムに参加してきた。今回の受賞理由は、郵便業界とエネルギー局の共同開発計画に参加したことだ。ここで彼は植物油とディーゼル油を2対8の割合で混合して使用した場合の影響について研究した。