26日朝、HCM市交通警察室のVo Van Van副室長が新聞社とのインタビューで語ったところによると、ヘルメット着用義務路線を通過し市内から郊外または郊外から市内へに向かうバイクに対し24時間体制で検問を行い、ヘルメット未着用者(同乗者も含む)に対しては強制的に引き返させ、ヘルメットを着用せずにはその地点から先へは行けないように検問体制を強化するという。
今回交通警察ではこれまで以上に市民のヘルメット着用に力を入れており今回取締りを3段階に分け一気に市民の意識改革を促す計画。それによると、23日~29日までを認知期間とし新聞、ラジオなどでヘルメット未着用時の危険性を示し市民にヘルメット着用を呼びかけるとともに、ヘルメットなしではその先に行けず、引き返させる今回の取締り方法を説明する。
さらに30日から8月4日までの期間を警告期間とし、各取締り地区の交通警察、公安を動員し、市内または郊外から着用義務付路線へ向かうヘルメット未着用に対し強制的に引き返させる措置をとるが、罰金などの処分は行わない。
そしてそれ以降を実施期間とし、ヘルメット未着用バイクを発見次第、罰金処分とともにバイクを強制的に引き返させる。もし2人乗りで1人が着用、1人が未着用の場合は未着用者をバイクから降ろし罰金処分し、バイクも引き返させる措置を取る。
通常交通警察の反則切符の記入に1人あたり約10分を要するため、検問地点での渋滞が予想されるほか、認知期間を経ても依然取締りを知らない市民も出てくることが予想されるため交通警察では同市通商局と連携し検問所付近にヘルメット販売所を設置する計画や、取締り当初に限ってはひどい渋滞が発生した場合には検問所を一時開放することも視野に入れているという。
同市ではバイクでの事故死傷者が毎年1000人以上出ており、その3分の2は頭部の負傷で命を落とすか重症を負っている。<続く>