携帯電話ビナフォンのホアン・チュン・ハイ社長によると、7月1日より同社はプリペイドカードを使用しない通話料金補充サービスVinaE-Loadほか全3種類の新サービスを導入する。
それによると、ビナフォンのプリペイドカード販売代理店は特別なSimカードを使用し販売代理店名義のVinaE-Loadの通話料口座から直接、VinaCard, VinaDaily, VinaText利用者の携帯電話へ通話料残高を補充するというもので、補充後は利用者にメッセージメールが届き補充額が確認できるというもの。
これにより利用者はこれまでのようにプリペイドカードを購入し、銀色部分を削りとり携帯電話に補充用番号を入れ残高を補充する必要がなくなり、これら販売代理店で料金を支払うだけですぐに補充ができるようになる。さらにVinaE-Loadサービス導入により、10万ドン以下の通話料金の補充もできるようになるという。
このほかビナフォンでは2つ目の新サービスとしてGPRS通信サービスを開始しこれまでのGSM通信の12倍の速度(115kbps)で通信できるようになる。このサービスは契約なしで利用でき、料金は従量制でWAP接続とインターネット接続料は45ドン/Kb、MMS-Textメール利用:544ドン/1通、音声、画像込みのMMSメール利用には1,364ドン/1通となっている。現在ハノイ市、ホーチミン市、ダナン市、ドンナイ省(Dong Nai)、フエ省(Thua Thien Hue)では既に利用可能になっているという。
3つ目はPTTサービスでトランシーバー通話のような複数人通話サービス。Push To Talk機能がある携帯電話のみ利用可能で、利用には登録が必要。このサービスは複数人と通話できるが同時通話はできず1人が話しているときは他の通話者は聞くのみとなっており、GPRS通信で各携帯電話に暗号化され送信される。料金は1kbごとの従量制となっている。
また、ビナフォンではこのほど独シーメンズ社より携帯電話30万台が利用可能な通信交換機を60万米ドルで購入する契約を結び、今年10月初めにもカントー市(Can Tho)に設置される予定。またこれまで利用者急増と設備投資不足により通話ができないなどの不具合が多く発生している同社ではハノイ市とホーチミン市の通信網を拡充しこれらの問題を解決する計画。