ネット普及率が高まるにつれベトナムの求職事情は様変わりの気配を見せている。これまでベトナムで求職というとまず思いつくのが街の仕事紹介所であった。そこでは紹介所内の壁と歩道まではみ出した求人情報の数々、何十、何百とある小さな求人票の前に立ち止まり自分の条件に合った仕事を見つける若者の姿が目立つ。
地方から出てきたばかりの若者や、単純労働が目的の求職者はまずこれらの紹介所に行き、求人票を探すのだが膨大な数のそれも1件の求人票には最低限の情報しか掲載されておらず実際に職が決まるまでにはかなりの時間がかかる。そこで、多くの紹介所ではお薦め求人、即仕事につける求人など独自の求人情報を用意しているがこれらの求人を見るには通常の就職斡旋料のほかに手数料を払う必要がある。
しかし、最近紙面を賑わしているのはこういった仕事紹介所が、求職者から手数料を先払いさせ実際は紹介しない、または紹介しても職に就けないという状況が多く発生しており、このように地方からより高い賃金を目指し都会に出てきた低所得者である若者たちからまず仕事紹介を口実に数万ドンの手数料を搾取しているとして当局が一斉に調査に乗り出している。
昔からある街の仕事紹介所、または新聞の求人情報といった求職手段の他に近年インターネットを利用した求職方法が人気を集めている。このような仕事紹介ウェブサイトは主に技術者などの専門分野が多いが、最近ネットという特性を活かし、多くの売買専門掲示板サイトやニュースサイトが1コーナーとして求人、求職情報を提供している。
まず、求職専門サイト以外の売買専門掲示板サイト(この中に求職・求人上も含まれている)で無料で閲覧できるものとしては
などのサイトがある。
<続く>