ダナン工科大学の11.4億円横領事件、元会計担当者に死刑判決 [社会]

　南中部沿岸地方ダナン市のダナン工科大学(DUT)における汚職事件に関連し、ダナン市人民裁判所は23日、5人の被告に有罪判決を下した。

　この事件は、同大学の元職員らが共謀し、大学側から1860億VND(約11億4000万円)を横領したというもの。

　裁判所は、資産横領罪に問われていた主犯格の元会計担当のラム・ティ・ホン・タム被告(女・51歳)に死刑の判決を下した。元財務企画部長のホアン・クアン・フイ被告(男・35)は同じ罪で終身刑を言い渡された。

　元学長のドアン・クアン・ビン被告(男・62歳)は、公的資産の使用・管理に関する国家規定に違反し損失・浪費をもたらした罪に問われ、禁固4年の判決だった。

　さらに、タム被告から金銭をだまし取った、ファム・ティ・フイン・ニュー被告(女・37歳)とグエン・カイン・ズオン被告(男・27歳)の2人は、詐欺・資産横領罪でそれぞれ20年の禁固刑を言い渡された。

　同事件では、タム被告とフイ被告が共謀し、2023年2月に摘発されるまで複数回にわたり大学の口座と金庫から資金を不正に引き出した。ビン被告は、タム被告が提出した架空の小切手に学長として署名し、引き出された金額や支出内容、支出証明書類などの確認を怠った。

　タム被告とフイ被告は横領した資金を個人の消費に使ったり、「投資」目的などで他人に渡したりしていた。タム被告は、証券やネイルサロン、エビ養殖場、木材販売などの「投資」としてニュー被告に金銭を渡し、2030億VND(約12億5000万円)を騙し取られた。

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