トゥアンアンGでの贈収賄事件、国会議長補佐官を逮捕 [社会]

（C）tuoitre

　ベトナム全国で多くの道路・橋梁プロジェクトを落札している建設会社トゥアンアングループ(Thuan An Group)における違反事件で、公安省傘下の密輸経済汚職犯罪捜査警察局(C03)は、ファム・タイ・ハー国会官房次官兼国会議長補佐官(男・48歳)を逮捕した。公安省報道官のトー・アン・ソー中将が22日に明らかにした。

　逮捕状は最高人民検察院が承認し、捜査機関が家宅捜査を実施した。ハー容疑者は、職権を乱用して他者に影響を与え、利益を追求した容疑で捜査を受けている。

　今回逮捕されたハー容疑者は、公認会計士(CPA)と経済博士号の資格を有しており、国家会計監査委員長書記官、財政相書記官、中央経済委員長書記官、副首相補佐官、ハノイ市共産党委員会書記補佐官を歴任し、2022年5月にブオン・ディン・フエ国会議長の補佐官に就任していた。

　C03はこれに先立つ15日、同グループの役員と、地方自治体の職員合わせて6人を逮捕したと発表。6人のうち、同社のグエン・ズイ・フン会長(男)とグエン・カック・マン副社長(男)の2人は、競売入札に関する規定に違反し甚大な被害をもたらした容疑と贈賄容疑で、チャン・アイン・クアン社長は贈賄容疑で捜査を受けている。

　また、東北部地方バクザン省農業・交通工事建設投資プロジェクト管理委員会のグエン・バン・タオ委員長(男)を含む同省職員3人は、競売入札に関する規定に違反し甚大な被害をもたらした容疑、または同容疑と収賄容疑の両方で捜査を受けている。

　同事件をめぐり、公安省は違反者を厳格に処分し公的資産の回収を徹底すべく、引き続き捜査範囲を拡大していく方針。

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