ハノイ：配給時代の集合住宅、老朽化進むも好立地で人気 [社会]

（C）Lao Dong

　ハノイ市中心部にある集合住宅が1戸10億～15億VND(約590万～890万円)の格安価格で売り出され、大きな話題になっている。

　注目を集めているのは、配給(バオカップ)時代に建設され、築数十年を経過して老朽化が進んでいる集合住宅。住宅所有証明書上の面積は25～35m2と小さいが、家主が違法改築して1戸当たりの延べ床面積を50～60m2に増やしている。

　これらの集合住宅は、老朽化が進んでいるものの、立地条件が極めて良いため、一部の住宅購入希望者の間で人気があるようだ。賃貸もしやすく、月額賃貸料は300万～500万VND(約1万7800～2万9600円)が目安となっている。

　ただし、実際に入居した人たちから話を聞くと、住宅としての品質低下、駐輪場がない、そこかしこにカビが生えやすいなどの問題がよく聞かれるため、購入・賃貸を決める前にはよく考える必要がある。

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