中部の広域で豪雨、2人死亡・3人行方不明 [社会]

　北中部地方クアンチ省から南中部沿岸地方ニントゥアン省にかけての広域はここ数日間、豪雨に見舞われており、北中部地方で15日夕方までに2人が死亡し、3人が濁水に流されて行方不明となっている。死者・行方不明者はいずれもクアンチ省とトゥアティエン・フエ省の住民。

　豪雨の影響により、中部各地で洪水や土砂崩れが発生している。中でも、トゥアティエン・フエ省では、フエ市を含む8つの市・郡・町で冠水が発生し、一部では浸水深が1.5mに達した。同省を通過する南北統一鉄道は寸断され、レールの一部の区間では0.5mの冠水が観測された。

　南中部沿岸地方クアンナム省フオックソン郡(huyen Phuoc Son)を通過するホーチミン道路では、盛り土の土手が突然崩れ、約1万5000m3もの土砂が路面に落下し、交通が寸断された。

　なお、管轄当局は捜索救難と共に復旧作業を行い、渓流横断通路など特に危険な箇所に人員を配置して監視するなどして対策に取り組んでいる。

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