[社会]
ホーチミン:華僑経営の茶販売店、昔ながらのスタイルで70年
2023/06/03 10:03 JST更新
(C) vnexpress |
(C) vnexpress |
ホーチミン市11区フート(Phu Tho)通りで華僑が経営する茶店「ジーファット(Di Phat)」は、開店した当時の昔ながらの姿を約70年維持している。店の広さは約30m2、床はセメントタイルで、中国の伝統的な装飾の対連や福の神の像などが飾られている。
チャン・ズンさん(女性・87歳)の家族が、この店を開いたのは1950年代。ズンさんの夫は中国広東省潮州で茶の製造に携わっていた。サイゴン(現在のホーチミン市)で身を立てようと茶の工場で働き、開業資金を貯めたという。ズンさんの夫は約40年前に亡くなり、息子のクアック・フエさん(男性・58歳)が後を継いでいる。
ズンさんは以前のように店に立つことはなく、息子のお茶詰めを時々手伝うだけだ。ズンさんによると、この店の全盛期は1970年代で、当時はサイゴン全域にお茶を卸していた。今は贈答用として知人に売るのが主だという。店内には、開業当時から使っている木製のテーブルや椅子、アルミ製の茶箱、フランス製の天秤などがある。「売って欲しい」と言われることも多いが、どれも家族の思い出が詰まっている記念品なので断っている。
店では月に1回、主にジャスミン茶を約100kg、伝統的な方法で加工するほか、時に中国に出向いておいしい茶葉を輸入している。
[VnExpress 10:51 22/05/2023, O]
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved.
このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。