米国、偽装結婚仲介ルート元締めの越僑女に禁固10年の判決 [社会]

（C）vnexpress

　米国・テキサス州裁判所はこのほど、大規模な偽装結婚仲介ルートの元締めであるアシュリー・イエン・グエン(Ashley Yen Nguyen)被告(女・58歳、ベトナム系米国人)に禁固10年と保護観察3年の判決を下した。

　被告はさらに、33万4605USD(約4900万円)の罰金処分が言い渡された。被告は裁判で、偽装結婚仲介のほか、マネーロンダリングや入国詐欺、収入詐称などの余罪についても認めている。被告本人も偽装結婚で米国に渡ったことが確認された。

　同ルートは、2013年からの4年間にわたり、テキサス州とベトナムを中心に、米国籍の人々と同国への移住を希望するベトナム人のマッチングを行い、約500カップルもの偽装結婚を仲介したとされる。グエン被告は顧客の信頼を得るため、自分が米国で活躍中の弁護士で管轄当局とコネクションがあると嘘を付いていた。

　偽装結婚仲介1件あたりの手数料は、5万～7万USD(約740万～1030万円)で、この費用には偽装のための結婚写真撮影なども含まれていたという。なお、偽装結婚に加担した米国人の取り分は1万5000～2万USD(約220万～294万円)となっていた。

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