ハイフォン：建設請負業者が労働者に麻薬で「賃金」支払い [社会]

　麻薬を購入して建設現場の作業員らに賃金の代わりに渡したとして、建設請負業者のチャン・マイ・リエム容疑者(男、北部紅河デルタ地方ハイフォン市トゥイグエン郡在住)がこのほど、麻薬の売買と使用の隠蔽の容疑で逮捕・起訴された。また、共犯のロー・バン・ティー容疑者(男)は麻薬の売買の容疑で逮捕された。

　捜査によると、リエム容疑者はトゥイグエン郡のアンルー村とズオンクアン村、ベトナム・シンガポール工業団地ハイフォン(VSIPハイフォン)の周辺で建設工事を請け負っており、作業員として少数民族を雇おうとしていた。

　ティー容疑者は、リエム容疑者の要望に沿って作業員候補を探した。日給は20万～40万VND(約1200～2400円)と提示していたが、実際には額面に相当する量の麻薬で支払い、リエム容疑者が麻薬を調達し、作業員らに分けて渡していた。

　警察によると、リエム容疑者とティー容疑者は朝に作業員らを工事現場まで連れて行き、夕方になるとリエム容疑者の自宅にある掘っ立て小屋に連れて帰り、食事や寝泊まりに加え、麻薬の使用もさせていた。作業員らの全ての行動はリエム容疑者とティー容疑者が監視・管理していた。

　9月10日午後10時45分、トゥイグエン郡警察は掘っ立て小屋で麻薬を使用していた作業員8人を逮捕。現場からヘロイン2袋や使用済みの注射器などを押収した。当局によると、ティー容疑者と作業員8人から麻薬の陽性反応が確認された。

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