[社会]
ロンアン省:自称寺院「旧ボンライ寺」住職に禁固5年の判決、誹謗中傷罪で
2022/07/25 14:23 JST更新
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自称寺院「宇宙の果ての禅庵(Thien am ben bo vu tru)」(旧ボンライ寺=Tinh that Bong Lai、ホアカインタイ村=xa Hoa Khanh Tay)に関する裁判で、南部メコンデルタ地方ロンアン省ドゥックホア郡(huyen Duc Hoa)人民裁判所は21日、自称住職を含む被告6人に有罪判決を下した。
自称寺院で暮らしながら僧侶や尼僧を名乗っていた6人は今回の裁判で、「自由および民主を乱用し、国家・組織・個人の合法的な利益を侵害した罪」に問われていた。このうち、自称住職で主犯格のレ・トゥン・バン被告(男・90歳)は禁固5年の判決を言い渡され、共犯の5人(24歳~62歳)は禁固3~4年の判決となった。
起訴状によると、被告らは2019年から2021年にかけて、バン被告の指示のもと、動画共有プラットフォーム「ユーチューブ(Youtube)」上の複数チャンネルを通じて虚偽の情報を流し、同郡警察やベトナム仏教協会傘下ロンアン省支部治事委員会など複数の機関・組織・個人を誹謗中傷し、その尊厳を損なったとされる。
被告らはいずれも罪状を認めなかったが、裁判所は証拠を検証の上で有罪判決を下した。これまでの報道によると、被告らは2015年、同村に「ボンライ寺」を建立し、「孤児」を引き取るためとして国内外から寄付金を集めていた。寺の「孤児」らが2019年に某人気テレビ番組に出演したことで「ボンライ寺」は全国的に知られる存在となっていた。
「ボンライ寺」の住人らは「孤児」とされているが、その大半は顔立ちが互いによく似ており、精力的に寄付を呼び掛けていたことから、不正を疑った多くの人々が相次いで告発したため、警察が捜査に乗り出した。捜査により数々の犯罪が明るみになったことで被告らは今年1月から次々と逮捕された。
DNA鑑定結果によると、自称寺院に住む自称孤児の多くはバン被告の実子で、中には近親者との間でもうけた複数の子供も含まれる。幼い子供らが関わっているため、警察は慎重を期して近親相姦の詳細について明らかにしていないが、報道陣の独自調査によると、出産したのは被告の実の妹と実の娘とされている。なお、被告らはこの他、◇詐欺・資産横領容疑、◇近親相姦容疑でも捜査を受けている。
[VnExpress 20:07 21/07/2022 / Tuoi Tre 20:28 21/07/2022 U]
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