[社会]
カントー:覚せい剤使用の男が救急車で街中を暴走
2022/06/17 04:02 JST更新
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南部メコンデルタ地方カントー市中心部のニンキエウ区で15日昼、覚せい剤を使用した男が病院の救急車を奪って街中を暴走させる事件が発生した。
救急車を暴走させたのは、ラム・ホアン・ニュー容疑者(37歳)。ジーンズに赤いポロシャツ姿の同容疑者は、レンガのブロックを持ってカントー市総合病院の救急センターに侵入。その後、食べ物を求めて食堂に移動し、ここでナイフ3本を奪っていった。
病院で警備員として働くホー・タイン・ソンさん(男性・56歳)は、「男は普通ではなかった。興奮状態でナイフを持っていたので、警備員たちはあえて近づかないようにした」と語った。
同容疑者はさらに病院の敷地内に停めてあった救急車を奪って暴走。通報を受けて駆け付けた警察は、ナイフを置いて投降するよう男に求めたが、男はこれに応じず、救急車を病院の外に向かわせた。警察は動員した車両で進路を防いだが、男が運転する救急車はパトカーに衝突し、進路をこじ開けて逃亡。市中心部を暴走する救急車で辺りは一時騒然となった。警察は救急車の前方に回り込んで減速を要求。
しばらくして病院のほうに戻ってきた救急車は、ゲートを破って警備員詰所に激突。さらに方向転換して逃亡を図ろうとしたが、近くの街路樹に激突して停車し、約30分にわたる暴走劇が幕を閉じた。幸いこの事件による負傷者はいなかった。
警察によると、男は事件当時、覚せい剤を使用して興奮状態にあり、治療のため、病院に緊急搬送された。警察は治療が終わり、男の意識がはっきりした後で取り調べを行う方針。
[VnExpress 16:14 15/6/2022,U]
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