ホーチミン：コロナ禍で営業停止中のバー「カナリス」で火災 [社会]

　11月26日午後4時ごろ、ホーチミン市3区ハイバーチュン通りにある2階建てのバー「カナリス(Canalis)」で火災が発生した。もうもうと煙が立ち込める中、消防隊の通行を確保すべく、交通規制で大勢の警察官が動員されて辺りは一時騒然となった。

　店内にいた人々が消火を試みたが、火の手が強く徒労に終わった。バーがある通りの向かい側の店舗で勤務していた守衛の男性は、「煙の中からパニック状態の2人が飛び出してくるのが見えた」と話した。

　火の手はバーの防音材やソファーに燃え移り、瞬く間に建物全体と周辺一帯を煙で覆った。

　通報を受けた消防は、消防車5台と消防隊員数十人を現場に急行させ、警察の協力でバーがあるハイバーチュン通りの300m区画を封鎖して消火作業を行った。約30分後に鎮火を確認。この火災による死傷者はいなかったが、一階部分が全焼し、店舗内にあった設備などが焼失した。

　消防当局の発表によると、バーは新型コロナ対策で営業停止中だったが、オフィスへの改修工事を行っていた際に出火した。

　ホーチミン市では最近、火災が多発しており、11月23日には12区のマットレス工場で大規模な火災が発生。また、26日夜にはビンタン区の民家でも火災が起きている。

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