ホーチミンでワクチン接種ミス、中国産ワクチンを1分間に2回注射 [社会]

　ホーチミン市ゴーバップ区の新型コロナウイルスワクチン接種会場で15日、同じ人物に誤って1度に2回ワクチンを接種するミスが発生した。

　使用されたのは、中国シノファーム(Sinopharm＝中国医薬集団)が製造する新型コロナウイルスワクチン「ベロセル(Vero Cell)」。誤って2回連続で接種を受けてしまったのは、同区在住の男性Bさん(49歳)。

　Bさんは15日朝に「ベロセル」ワクチンを打つため、接種会場のグエンズー小学校を訪れた。

　Bさんは、「9時35分ごろ、スクーリングを終えて注射を待つ列に並んだ。担当者が氏名を注意深く確認して注射を行った。席を立つと、患部から出血しているのが確認できた。隣にいた別の担当者が私に座るように言ったので、言うとおりにした。消毒綿を持っていたので、患部を消毒してくれるのだと思い、しみるのが恐くて反対方向を向いたら、同じ腕にもう一度注射された。1分間で2回も注射されたんだ」と語った。

　10分後、Bさんは頭痛をうったえて大声で助けを呼んだ。誤って1度に2回の接種を受けたことを保健局に説明し、血圧測定のため別室に移動。このとき、高血圧が確認された。その後、鎮痛剤を飲んで自宅で経過観察するよう言われて帰宅した。現在も経過観察中だが、副反応におびえる不安な日々を過ごしている。

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