保健省、新型コロナ対策に関する新たな首相指示の公布を提案 [社会]

　保健省は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が急拡大していることを背景に、ファム・ミン・チン首相に対し、現状を踏まえた上で新型コロナ対策に関する新たな首相指示を公布するよう提案した。

　保健省が提出した首相指示の草案によると、地域の流行度合いによって、◇ニューノーマル地域、◇リスクがある地域、◇リスクが高い地域、◇リスクが非常に高い地域の4つに分類する。

　「ニューノーマル地域」では、5K(◇マスク、◇消毒、◇間隔、◇大勢で集まらない、◇健康申告)の順守が求められる。各施設は安全対策を厳格に実施する。

　「リスクがある地域」では、5Kに加え、感染者が発生したエリアを封鎖し、イベントの開催を制限し、冠婚葬祭などの活動は医療当局の監視のもとで行い、会食も自粛する。不要不急のサービス(遊園地や娯楽施設、美容施設、カラオケ、マッサージ、バー、ディスコなど)は営業を一時停止する。

　「リスクが高い地域」では、1部屋に20人を超えて集合する会議やイベント、職場・学校・病院以外で10人以上が集まることを禁止する。公共の場では、2m以上のソーシャルディスタンスを守るほか、交通量や公共交通機関の乗客数を削減し、職場に出勤する人数を減らしてテレワークを増やす。

　「リスクが非常に高い地域」では、濃厚接触者(F1)の多い場所を封鎖し、エリア全体を集中隔離施設として扱うほか、エリア全体に14日間の社会的隔離措置を適用する。住民は期間中、不要不急の外出をしてはならず、不要不急の活動も全て禁止し、公共旅客輸送も一時停止する。職場・学校・病院以外で3人を超えて集まることを禁止し、コミュニケーションを取る際にも2m以上のソーシャルディスタンスを守る。

　なお、新たな首相指示は、首相指示第15号/CT-TTg、首相指示第16号/CT-TTg、首相指示第19号/CT-TTgに置き換わるものとなる。

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