フーコック島の魚醤造りが国の無形文化遺産に登録 [社会]

　南部メコンデルタ地方キエンザン省フーコック市(島)の伝統技法によるヌクマム(魚醤)造りが、文化スポーツ観光省により国の無形文化遺産に認定された。

　これは、フーコック島沖のカタクチイワシを長期間かけて伝統技法により発酵させるもので、同島のズオンドン街区(phuong Duong Dong)とアントイ街区(phuong An Thoi)で行われるヌクマム造りは200年以上の長い歴史を持つとされる。

　フーコック島には57か所のヌクマム工房があり、いずれも民間業者が運営している。年産能力は合わせて約2500万Lとなっている(2020年データ)。

　ヌクマム造りはフーコック島の主要産業の1つになっているだけでなく、島の伝統工芸として観光業にも大きな貢献を果たしている。

　当局はさらに、フーコック島のヌクマム造りを国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に推薦すべく準備を進めている。

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