少数民族の女性教諭が国会議員当選、20年に「教育界のノーベル賞」トップ10入り [社会]

　第15期(2021年～2026年任期)総選挙における国会議員の選挙結果が公表され、499人の当選者が発表された。この中には、東北部地方フート省タインソン郡フオンカン高校の英語教諭ハー・アイン・フオンさん(30歳)も含まれる。

　フオンさんは少数民族ムオン(Muong)族の女性。2020年には、グローバル・ティーチャー賞(The 2020 Global Teacher Prize)のトップ10にベトナム人として初めて選ばれたことで話題となった。また同年には、ホーチミン共産青年同盟(青年団)中央執行委員会が秘密投票により選出した「ベトナムの顔」の若者10人にも名を連ねている。

　グローバル・ティーチャー賞は、「教育界のノーベル賞」と称される権威ある賞で、英国ロンドンに拠点を置くバーキー財団(Varkey Foundation)が主宰している。

　当選の知らせを受けたフオンさんは、「大きな責任を伴う仕事に就くことが出来て、光栄に思います。これからますます努力する所存です。教職員を代表するだけでなく、少数民族、女性、そして若者を代表する気持ちで仕事に臨みます」と語った。

　フオンさんは今後、教育問題や民族伝統文化の保護、安全なインターネットの利用などの問題に取り組んでいきたい方針を示した。

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