ハノイ：総選挙で不正の村人民評議会議長に党除名処分、再投票実施 [社会]

　ハノイ市メーリン郡共産党委員会常務部は3日、5月23日に行われた第15期(2021年～2026年任期)の国会議員と各レベルの人民評議会議員の総選挙で不正を働いたとして、党員2人に対し党除名の処分を科すことを決定した。

　除名されたのは、チャンベト村(xa Trang Viet)共産党委員会副書記兼同村人民評議会議長のグエン・スアン・フン氏とグエン・フウ・トアン氏の2人。総選挙では、フン氏が同村の選挙委員長を、トアン氏が同村の第4選挙部長をそれぞれ務めていた。

　総選挙で再任を狙ったフン氏は自身の立場を悪用し、事前にトアン氏から75枚の未記入の投票用紙を受け取った後、自身の得票になるよう投票用紙を記入し、選挙当日に別の人に投票箱に入れるよう依頼していた。

　2人は選挙に関する規定と党規に著しく違反したとして、党規に従い最も厳しい処分を科されることになった。

　今回の事件を受け、チャンベト村選挙委員会はフン氏の候補者としての資格を取り消すとともに、6日に同村の第4選挙部で再投票を実施した。

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