[社会]
米国で深刻化するアジアヘイト、ベトナム系男性がナイフで刺され死亡
2021/05/11 05:57 JST更新
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シアトル・タイムズなどによると、ベトナム系米国人のジョン・フインさん(男性・29歳(他媒体では27歳とも))が現地時間4月25日午後19時30分ごろ、ワシントン州ボセル市にある自宅マンションを出てすぐ、近所の住民の男にナイフで刺されて死亡するという事件が発生した。
ジョンさんは友人と共にマンションを出て、妻が待つ駐車場に向かおうとしたところ、近くに住むイアン・パトリック・ウイリアム(男・25歳)と鉢合わせ。男はジョンさんに向けて中指を立てたジェスチャーで威嚇。この時、ジョンさんはマスクを着用していなかったとされる。
その後、ジョンさんは男と言い争いになり、男が取り出したナイフで何度も胸を刺された。すぐに警察が駆け付け、ジョンさんを病院に緊急搬送しようとしたが、ナイフが心臓を貫いており、ジョンさんはその場で死亡。ジョンさんは昨年末に結婚したばかりだった。
ウイリアム容疑者は自宅マンションに逃げ帰っていたが、後に逮捕。同容疑者は母親に「マスクをしていない奴がいたから襲った」と話していた。凶器となったナイフはマンションのバスルームから発見された。
事件後、ジョンさんの友人らが寄付系クラウドファンディング「GoFundMe」で遺族の支援を呼び掛けたところ、5月7日朝までに1000人以上が支援し、計8万2000USD(約894万円)の寄付金が集まった。
米国では、アジア系住民に対するヘイトクライム(憎悪犯罪)が増えている。アジア系やアジア・太平洋諸島系へのヘイトに反対する非営利団体「Stop AAPI Hate」によると、アジア系を狙った犯罪はこの1年で約2倍に増加。被害者のうち中国系が43.7%と最も多く、ベトナム系の被害者は8.3%となっている。
[Thanh Nien 12:17 - 07/05/2021,NLD 09:06,07-05-2021 U]
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