[社会]
元ホーチミン市党委副書記のカン容疑者、党除名処分へ
2021/03/24 04:04 JST更新
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ベトナム共産党中央検査委員会は22日、元共産党執行委員で元ホーチミン市党委副書記のタット・タイン・カン容疑者(男・50歳)を党除名処分とするよう書記局に要請した。
党中央検査委員会は、カン容疑者が共産党執行委員、ホーチミン市党委副書記の在任中に、ホーチミン市人民委員会(市役所)傘下のタントゥアン工業開発(IPC)と南サイゴン開発(Sadeco)の間での違法な株取引に関与し、公的資産の使用・管理に関する党規および法規に著しく違反したと結論付けた。
これに先立ち、ホーチミン市警察傘下の密輸経済汚職犯罪取締警察部(PC03)は2020年12月に、公的資産の使用・管理に関する国家規定に違反し損失・浪費をもたらした容疑でカン容疑者を逮捕。
同事件では、IPCが同容疑者の承認のもと、保有していたSadeco株を違法に売却し、市に少なくとも1530億VND(約7億3000万円)の損失をもたらしたとされる。
この事件とは別に、同容疑はIPCが
クオッククオン・ザライ[QCG](Quoc Cuong Gia Lai)に対し、ニャーベー郡フオックキエン村にある住宅開発用地32haを違法に売却して市に多額の被害をもたらした事件にも関与したと見られている。
また同容疑者は、ホーチミン市交通運輸局長在任中に、建設・譲渡(BT)方式による同市2区トゥーティエム新都市区の道路4本の整備案件を実施するにあたり、事業主であるダイクアンミン不動産投資(Dai Quang Minh、自動車地場最大手チュオンハイ自動車=THACOの子会社)と結託し工事費用を水増しした上で、道路整備の見返りとして同新都市区内の79haもの広大な一等地を割り当てた。全長が合わせて11.9kmにおよぶ道路4本の投資総額は12兆2000億VND(約580億円)に達していた。
[VnExpress 16:21 22/3/2021 U]
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