フランス在住の越僑天文学者、新型コロナで死去 [社会]

　世界的に有名な天文学者であるグエン・クアン・リエウ氏(男性)がフランス・パリで5日深夜(ベトナム時間：6月1日早朝)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により死去した。89歳だった。

　リエウ氏は、北部紅河デルタ地方ハイフォン市出身。同氏は18歳でパリ・ソルボンヌ大学に留学し、勉学に励んで同大学の教授・博士となった。以降はパリ天文台の研究者として、国際的な科学誌で電波天文学(radioastronomy)に関する論文150本以上を発表し、数々の書籍・教材を執筆した。

　若くしてフランスに移住した同氏だが、1976年以降は頻繁にフランスと祖国ベトナムとを行き来しており、ベトナム国家大学ハノイ校で教鞭を執りつつ、海外から学者を招へいするなどしてベトナムの天体物理学と環境物理学の発展に貢献した。

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