[社会]
北タイグエン地方で飼育していた最後の象、老衰で死亡
2020/12/07 14:07 JST更新
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南中部高原地方ザライ省イアパ郡チューモー村(xa Chu Mo, huyen Ia Pa)在住のシウ・キエムさんは12月4日、ヤタオ(Ya Tao)と名付けて家族で飼育していた象が老衰で死亡したことを明らかにした。50歳のヤタオは北タイグエン地方(ザライ省・コントゥム省)で飼育されていた最後の象だった。
ヤタオの飼い主だったプロアンさんによると、ヤタオが死亡する前日の12月3日にイアトゥル川(song Ia Tul)に連れて行き水を飲ませた。すると、ヤタオはそのまま川のほとりで体を横たえて、やがて死亡した。
プロアンさんは、「ヤタオは長年、私たち家族で飼ってきました。亡骸を川のほとりに埋めて弔いたいと思います」と語った。ヤタオは死亡する数日前から食欲不振で元気がなかったという。
ヤタオは、1990年にクソル・チャムさんが南中部高原地方ダクラク省で開かれた象市場で購入した。チャムさんが亡くなった後は、義理の息子であるシウ・キエムさんが代わりに世話をしてきた。
かつては、ザライ省チュープフ郡(huyen Chu Puh)とイアパ郡に象飼育で有名な村が複数存在していた。このうちニョンホア村(xa Nhon Hoa)では、1975年に30頭もの象が飼育されていたが、1992年には14頭に減少。2014年以降は、ヤタオが同省で飼育されている最後の象となっていた。
[NLD 10:44 04/12/2020 U]
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