ハノイ：Grab運転手強盗殺人事件、男2人に死刑判決 [社会]

　ハノイ市バックトゥーリエム区トゥイフオン街区(phuong Thuy Phuong)で2019年9月に配車アプリ「グラブ(Grab)」の制服を身につけた男性が刃物で殺害された事件で、同市人民裁判所は7日に裁判を開き、強盗殺人罪に問われていた被告2人に死刑の判決を下した。

　死刑を言い渡されたのは、主犯格のディン・バン・ザップ被告(男・25歳、西北部地方イエンバイ省出身)と共犯のディン・バン・チュオン被告(男・20歳、同)の2人。民事上の損害賠償について、裁判所は被告らに対し、被害男性の遺族への賠償金として2億4900万VND(約114万円)の支払いを命じた。

　この事件では、ハノイ工業職業短期大学に在学していたN・C・Sさん(当時18歳、北中部地方タインホア省出身)が、客として乗せた被告2人に人気のない空き地で襲われ、刃物で刺されて死亡した。

　Sさんは、ミーディンバスターミナルの前で被告らに呼び止められた後、被告2人の写真とともに「今からこの2人をコーニュエまで乗せる。僕に何かあったら警察に届け出て」という内容のメッセージを友人に送っていた。

　被告らはSさんを殺害した後、バイク「ヤマハ・エキサイター(Yamaha Exciter)」と携帯電話「iPhone 7 plus」を奪い、バイクに乗ってそのまま出身地のイエンバイ省に逃走した。

　ザップ被告は過去に人身売買の罪で有罪判決を受けた前科がある。2人は裁判で罪状を認めた。

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