ダナン：418人目感染者の父親が死亡、新型コロナとの関連性否定 [社会]

　新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のクラスター(集団)感染が発生した南中部沿岸地方ダナン市に住む418人目の感染者(男性・61歳、ハイチャウ区在住)の父親が28日に死亡していたことがわかった。

　同市保健局は死因について、新型コロナウイルスとの関連性を否定している。

　同局の発表によると、418人目の感染者の父親であるN・V・Yさん(85歳、同区在住)は腎不全や糖尿病、肺炎のため5日から市内のダナン病院に入院し、治療を受けていた。

　息子である418人目の感染者の男性は父親の入院時から看病をしていた。男性は11日に咳や発熱、倦怠感の症状があったため、市内のクリニックを受診し薬を服用したが治らず、父親と同じダナン病院に入院し、新型コロナウイルス検査で陽性と判明した。

　父親のYさんは27日に行われたPCR検査で陰性判定が出たが、翌28日に肺炎や腎不全、貧血、心筋炎、敗血症などが原因で死亡した。

　なお、418人目の感染者は高血圧と糖尿病の持病があり、引き続きダナン病院で集中治療を受けている。既に定年退職しており、父親の看病でダナン病院を訪れる前の1か月間は周囲の人々との接触も控え、ほぼ自宅で過ごしていたため、集団感染が発生したダナン病院で新型コロナウイルスに感染した可能性が高いとみられる。

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