新型コロナ、ベトナム国内の外国人患者50人全員が回復 [社会]

　ベトナム当局の発表によると、国内では84日間連続で市中感染による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新規感染者が見つかっておらず、これまでに確認された外国人の感染者全員が既に回復したという。

　9日午前の時点で国内の累計感染者は369人で、このうち50人が外国人。最も重症化していた国内91人目の感染者であるベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)の英国人パイロットの男性(43歳)が回復したことで、全ての外国人患者が回復したことになる。この男性は12日にも帰国する予定。

　COVID-19予防国家指導委員会傘下治療小委員会のルオン・ゴック・クエ副委員長は「ベトナム国民も外国人も区別せずに、医師陣が培った経験を活かして最善の治療を施した結果である」と強調した。

　国内の治療中患者は残すところ22人。このうち16人は第2中央熱帯病病院(ハノイ市ドンアイン郡)で治療中。他の患者は、東南部地方バリア・ブンタウ省、同ドンタップ省、南中部沿岸地方クアンナム省、ホーチミン市クチ郡の医療施設でそれぞれ治療を受けている。なお、ベトナム国内では新型コロナによる死者は今のところ1人も出ていない。

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