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[社会]

台風19号で沈没の貨物船内からベトナム人乗組員の遺体発見、東京湾

2020/03/04 05:51 JST更新

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 2019年10月に東京湾・東扇島沖(神奈川県川崎市)でパナマ船籍の貨物船「ジアデ(Jia De)」が沈没した事故で、行方がわからなくなっていたベトナム国籍の乗組員1人の遺体が引き揚げられた船内から発見された。

 遺体が発見されたのは、グエン・バン・チーさん(1978年生まれ)。今年2月に行われた船の引き揚げ作業で船内から男性1人の遺体が見つかり、身元確認が進められていたが、このほど本人と確認された。

 チーさんの妻のフオン・タオさんは現在、死亡証明書や検視証明書、火葬許可証などの発行に係る手続きを進めているという。チーさんの遺体は5日にもハノイ市に到着する見通しだ。

 貨物船「ジアデ」は2019年10月12日に台風19号(アジア名:ハギビス)に備え東扇島沖に停泊していたが、同日21時40分ごろに連絡が断たれ、翌13日早朝に海中に沈んでいるのが発見された。

 貨物船には中国人7人、ミャンマー人3人、ベトナム人2人の乗組員12人が乗船しており、13日までにベトナム人のファム・バン・ドゥックさん(1986年生まれ)を含む4人が救助されたが、7人の死亡が確認され、チーさんの行方がわからなくなっていた。 

[Bnews 11:19 03/03/2020, A]
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