ベトナムの新型コロナ予防の歌、米国TV番組で紹介され話題に [社会]

　中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が世界的な拡大を見せる中、中国と陸続きのベトナムは新型コロナウイルスの封じ込めで成果を残している。米国のケーブルテレビ局「HBO」は日曜夜放送の番組で、ベトナム保健省が制作した新型コロナウイルス対策の歌「嫉妬したコロナさん(Ghen co Vy)」を紹介して「最高にクール」と絶賛した。

　ベトナムの楽曲が紹介されたのは、英国出身のコメディアンであるジョン・オリバー氏が司会を務めるニュース風刺番組「ラスト・ウィーク・トゥナイト・ウィズ・ジョン・オリバー(Last Week Tonight with John Oliver)」のコーナー内。

　オリバー氏は番組の中で、新型コロナウイルスのニュースを深く掘り下げて解説し、ベトナムについては、「新型コロナウイルスの封じ込めに成功した代表的な国」と評価。「ベトナム当局は、適切なウイルス予防対策をガイダンスするプロモーションビデオを制作して国民に情報周知を徹底させた」とコメントした。

　保健省傘下労働環境衛生研究所の指導で制作された「嫉妬したコロナさん(Ghen co Vy)」は、2017年にリリースされた人気曲「嫉妬(Ghen)」の替え歌。陽気なメロディーにウイルス予防対策の歌詞をのせて、動画付きで子供にも分かりやすく、ユーモラスに紹介している。

　番組内では「嫉妬したコロナさん」を英語字幕付きで放送。オリバー氏は、「手洗いを徹底。目・鼻・口は触らないように。人混みも避けよう」と予防を呼びかける歌詞をノリノリで紹介しながら「最高にクール」と絶賛した。

　なお、米国疾病予防管理センター(CDC)はこれに先立つ2月27日、ベトナム当局が実施している対策を評価し、ベトナムを「市中感染のリスクがある目的地(Destinations with Risk of Community Spread」のリストから外した。

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