[社会]
ハノイ:村民による警察官3人殺害事件で22人を起訴
2020/01/15 05:34 JST更新
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ハノイ市ミードゥック郡(huyen My Duc)にあるミエウモン(Mieu Mon)軍用空港の土地占有事件に関連し、同郡ドンタム村(xa Dong Tam)で9日に土地強制収用に反対する村民らが公務執行中だった警察官3人を襲撃し殺害した事件で、同市公安局長のドアン・ズイ・クオン中将は13日、捜査当局が容疑者22人を起訴し、20人を殺人容疑、2人を公務執行妨害の容疑で捜査していることを明らかにした。
起訴された容疑者らは、土地収用に反対する村民らの指導者で今回の襲撃事件の際に死亡したレ・ディン・キン氏(男性・84歳)の家族など。他の4人も身柄を拘束され、殺人と公務執行妨害に加担した可能性があるとして取り調べを受けている。
殉職した警察官3人は土地強制収用に反対する村民に火炎瓶などで襲われ焼死した。現場からは、火炎瓶38本、ガソリン20L、手榴弾8個、投げナイフ12丁、スタンガン1丁、刀1丁、ハンマー1本、爆竹などが証拠品として押収された。
村民側の指導者で、死亡したキン氏はかつて、同村の公安長、人民委員会主席、党委書記を歴任し地元の名士として人望が厚かったが、任期中に同空港の国防用地を村民に違法に割り当てたとされている。
国防省は1980年、ミエウモン軍用空港の建設用地としてドンタム村とチュオンミー郡ミールオン村(xa My Luong, huyen Chuong My)、同チャンフー村(xa Tran Phu)、同ドンラック村(xa Dong Lac)の用地を割り当てられた。用地面積は236.9ha。同空港の建設が見送られた後、国防省は2014年に同用地を軍の駐屯地などとして使用することを決定したが、複数の世帯が土地を占有し続けていた。
同用地に当たる土地を合法的に使用してきた14世帯は立ち退き補償に同意し、既にこの地を去っているが、最後まで立ち退きに応じなかったキン氏らは警察官襲撃という凶行に及んだ。
今回の事件については、反政府組織などがドンタム村の問題に便乗して、ユーチューブ(Youtube)やフェイスブック(Facebook)で事実を歪めたり、暴動を扇動したりする内容の投稿を繰り返し掲載している。このため、当局は引き続き警戒を高めており、国内メディアも同事件については慎重に取り扱っている。
[Thanh Nien 04:53 14/01/2020 / Zing 19:14 13/01/2020 / Tuoi Tre 19:31 13/01/2020 U]
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