VIETJO - ベトナムニュース 印刷する | ウィンドウを閉じる
[社会]

デング熱が全国で猛威、年初10か月に20万人感染で50人が死亡

2019/11/04 15:00 JST更新

(C) tuoitre
(C) tuoitre
 2019年1-10月期のベトナム全国におけるデング熱感染者数が20万人を超えた。このうち死者の数は50人に上っており、全国的な流行を見せている。北部のハノイ市や中部高原地方、中部、南部では感染者の数が昨年の2~3倍にも拡大しているという。人々は感染を恐れて日々の生活の中で注意を払っており、保健機関も対策を講じたとしているが、依然として流行が収まる気配は見られない。

 ハノイ市中心部の高層マンションに住むHさん(女性・43歳)も最近、マンション内でデング熱が流行していることを不安がっている。Hさんは「高層階には蚊がいないと言われていますが、そんなことはありません。マンション管理業者が以前、虫よけ(忌避剤)を散布したのに、まだ蚊がいるので、自分で害虫駆除サービス業者に連絡しました」と語った。

 ハノイでは7月ごろからデング熱が流行。当初1週間当たりの感染者数は300人程度だったが、その後500人に増えて、10月最初の週には800人もの感染者が確認された。市内でデング熱治療ができる公立病院は既に患者でいっぱい。私立病院も病床稼働率が100%に達したことを理由に新たな受け入れを拒否している状況だ。

 同市保健局によると、同市のデング熱の流行は11月にピークを迎え、終息するのは来年以降になるとしている。保健局は今年、デング熱対策として、例年よりも殺虫剤の散布回数を増やしたが、それでも感染の流行を防ぐことは出来なかった。デング熱流行の原因の一つとして、市内各地の建設工事現場で水たまりが発生し、これらが蚊や蚊の幼虫(ボウフラ)の温床となっているのではないかと考えられている。 

[Tuoitre 01/11/2019 07:15 GMT+7 U]
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved.


このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。

印刷する | ウィンドウを閉じる