スパルタスロン2019で越人ランナーが快挙、246km完走し40位入賞 [社会]

　246kmを走破する世界で最も過酷なウルトラマラソンと言われる「スパルタスロン」の2019年大会が9月27日と28日にギリシャ・アテネで開催され、南中部沿岸地方ビンディン省出身のチャン・ズイ・クアンさん(男性・30歳)が31時間10分37秒で完走し40位に入賞した。

　大会は27日の午前7時にアテネアクロポリス前をスタートし、翌28日の午後7時までにスパルタ・レオニダス像前にゴールしてフィニッシュとなり、制限時間は36時間。途中に6か所の関門と75か所のチェックポイントがあり、各セクションで設定された制限時間を超えた時点で棄権となる。

　大会には世界各国から376人のランナーがエントリーしたが、ゴールに辿り着けたのは196人。ベトナム人で唯一のランナーだったクアンさんは制限時間より5時間近く早いタイムでゴールした。

　クアンさんはゴール後のインタビューに対して「ゴールテープを切った時は生き返ったような感覚でした。世界の人々にこのスパルタスロンでベトナムの名を知ってもらえることができ誇りに思います」とコメントした。

　クアンさんがマラソンを始めたのは数年前。ストレス発散のために公園でジョギングを始め、次第に走ることに魅了されてトレイルランニングに参加するようになり、2017年に開催された100kmを走破するベトナム・マウンテン・マラソンで優勝した。

　スパルタスロン2019の上位3人は、◇1位：タマス・ボジスさん(ハンガリー・26時間29分24秒)、◇2位：ゾルタン・シェセイさん(ハンガリー・27時間16分59秒)、◇3位：ブルンナー・ラデックさん(チェコ・27時間26分20秒)。

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