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[社会]

山岳部の学校で始業式、教員は2時間歩いて現地入り―クアンナム省

2019/09/09 03:17 JST更新

(C) Tuoi Tre
(C) Tuoi Tre
 9月5日の朝7時30分、南中部沿岸地方クアンナム省の山岳部にひっそりとたたずむ小さな学校で、2人の教員と34人の生徒、そして来賓に村長を迎えて簡素な始業式が行われた。

 校舎の外に布を掛けた小さな机が置かれ、机上には故ホー・チ・ミン主席の写真。よく見る始業式のようにフラワーアレンジメントは置かれておらず、校舎の外壁には真新しい国旗が掲げられている。女性教員が麓から持参したものだ。

 同省ナムチャーミー郡(huyen Nam Tra My)の中心部から10km程離れたチャータップ村(xa Tra Tap)のタックポー(Tak Po)学校では、5日の始業式に合わせて2人の若い女性教員が何日も前から長期滞在用の衣料や食料を持って学校入りした。学校まではバイクが通れる道はなく、2人の女性教諭は大荷物を背負って2時間かけて歩いた。

 学校はチャータップ村にある少数民族の小学校の1つ。同郡のゴックリン山脈に住む生徒34人がトタン屋根の木造簡易校舎に通う。この地域は年間を通して涼しく、冬や早朝には霧が立ち込める。

 チャーミー郡で教員をして5年になるチャー・ティ・トゥーさんはこの度、初めてタックポー学校へ赴任した。始業式で生徒たちと初めて顔を合わせ、トゥーさんと幼児担当の女性教員と2人で始業式を執り行った。簡素ながら子供たちの笑顔が溢れるとても温かい式になり、式が終わると2人の女性教員は生徒たちと手を繋いで原っぱへ散歩をして、記念撮影をしたという。 

[Tuoi Tre 12:43 05/09/2019, T]
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