南中部高原地方で大洪水、過去20年で最悪の被害 [社会]

　南中部高原地方のダクラク省とダクノン省では8月6日から12日にかけての大雨による洪水被害が深刻化している。地元の人々は過去20年で最悪の洪水と口をそろえており、当局によると、被害額は1900億VND(約8億7600万円)に上るという。数日前と比べて、雨と洪水はだいぶ勢いが弱まったものの、依然として危険な状況が続いているという。

　両省では、連日の大雨により河川や湖の水位が上昇。多くの地域で土砂崩れが発生して、家屋、作物、家畜に甚大な被害を及ぼした。ダクノン省では、12日までに5人が死亡。このうち、最も被害が大きかったダクルラプ郡ダクシン村(xa Dak Sin, huyen Dak R Lap)では3人が死亡し、同村と第1ダクシン水力発電所を結ぶ唯一の道路が遮断された。

　今回の洪水によりダクノン省では作物面積1500hが浸水。20km余りの道路が地滑りと冠水による被害を受けたほか、農村部の橋14本が損壊。複数の水力発電所にも被害が出ている。同じく洪水被害を受けたダクラク省では1人が死亡。数千hの作物面積が浸水した。

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