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[社会]

米国の越僑女性パイロット、世界一周単独飛行を計画

2019/08/09 13:48 JST更新

(C) dantri
(C) dantri
 非営利団体「航空宇宙の女性(WAA)」の創設者であるグエン・アイン・トゥーさんは、2020年に世界一周単独飛行を計画している。成功すれば、ベトナム系女性として初の快挙となる。現在までに、世界一周単独飛行を達成した女性は8人だけだ。

 トゥーさんは現在、米国ジョージア州アトランタでパイロット 兼 飛行教官を務めている。世界一周単独飛行を思い立ったのは、次世代を担う女性パイロットたちに刺激を与えたいがためだという。パイロット全体に占める女性の割合が6%という低い水準にとどまる中、彼女はこの挑戦を通して、パイロットを志す女性を増やしたい考えだ。

 彼女は南中部沿岸地方フーイエン省(tinh Phu Yen)の出身で、電気も通っていない貧しい村に生まれた。幼い頃からパイロットを夢見ていたが、女性がその夢を叶えるのは非常に困難だと悟っていた。国連児童基金(ユニセフ=UNICEF)が支援する小中学校に通っていた彼女は、12歳の時に米国に移住する機会に恵まれる。

 当初は英語も話せなかったが、まじめに勉強を続けて言葉の壁など、数々の困難を乗り越えていった。高校卒業後は、パデュー大学に進学して、上位10位以内という優秀な成績で卒業。その後、何年も努力して、ついにパイロット資格を取得。2017年から飛行教官となり、これまでに数百人のパイロットを育ててきた。現在は、名門ジョージア工科大学で航空宇宙工学を研究している。

 トゥーさんは、2020年5月15日から7月1日の日程で世界一周単独飛行を計画。この間に、25か国をまわる予定で、推定飛行距離は約5万kmにおよぶ。 

[Hoang Ha, dantri,  08/08/2019 - 06:57 U]
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