証券学ぶベトナム人女子大生、NASDAQの「打鐘係」に任命 [社会]

　世界各国の大学で金融を専攻する学生が証券アナリストの能力を競う「ポートフォリオチャレンジ(Portfolio Challenge)」でトップ5に入賞したグエン・トゥイ・ゴック・ハーさん(女性)が、このほど全米証券業協会(NASDAQ)の取引開始を鐘で合図する「打鐘係」に任命された。

　ハーさんはホーチミン市自然科学大学に在学し、米ニューヨーク州ケウカカレッジ(Keuka College)との提携プログラムの枠組みで国際経営科学を専攻する2年生。3年時には奨学金を得てケウカカレッジに通うことが決まっている。

　ポートフォリオチャレンジとは、上場投資信託(ETF)について学ぶ学生向けに設計されたウェブベースの模擬投資コンテスト。参加者はウェブを通して10万USD(約1090万円)の仮想資金を使用してファンド運営を行い、75日以内にいかに大きな利益を得たかを競う。

　2018年秋の大会には世界各国253の大学から1000人を超える学生が参加し、ハーさんは市場の利益率が5％減少している中で、21％という高い利益率を生み出し評価された。この結果からトップ5に入賞したハーさんは、NASDAQでの授賞式へ出席したほか、取引開始を鐘で合図する「打鐘係」を担った。

　授賞式でハーさんは自身が証券を学ぶことになったきっかけについて、4歳から毎日カフェを商う両親の仕事に付いて行き、8歳から電話注文の客に飲み物を配達するようになり、いつしかお店を拡大しブランドを構築して世界に広めたいと考えるようになったことだと語った。

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