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[社会]

18年国家統一試験の点数操作、「贈賄」も保護者は責任逃れ

2019/07/11 06:03 JST更新

(C) zing
(C) zing
 2018年夏季に行われた高校卒業 兼 大学入学統一試験(国家統一試験)での点数操作事件で、西北部地方ソンラ省人民検察院は起訴状を公表した。

 同省で点数操作が確認されたのは、受験生44人の問題用紙97枚だった。操作された点数を見ると、中には3科目で合計26.55点(1科目10点満点)も引き上げられたケースもあった。

 起訴状によると、ソンラ省教育訓練局の元幹部5人、公安局の元警察官2人、省内高校の校長1人の計8人が点数操作に直接関与したとされ、「公務執行にあたり役職・権限を乱用した容疑」を持たれている。

 点数操作の報酬は点数の引き上げ幅などによって異なるが、容疑者1人は「受験生2人の点数を引き上げる見返りとして10億VND(約480万円)を受け取った」と供述している。

 点数を引き上げられた受験生たちの多くは、資産家や党機関、公安機関などの幹部の子供だと言われている。点数の引き上げを求めて金銭を支払うことは贈賄容疑にあたるが、点数を操作された生徒の保護者たちはいずれも関与を否定している。

 検察側は、「点数の引き上げを依頼したとされる人々が事実を認めていないため、起訴できない」としている。

 さらに、同省元教育訓練局長をはじめとして、容疑者らに受験生の情報を提供して点数の引き上げを支援したにもかかわらず逮捕されていない者が多いため、捜査の不徹底が懸念されている。 

[Zing 00:00 10/07/2019, A]
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