ベトナム中部一帯の豪雨、死者7人に―警戒続く [社会]

　北中部地方タインホア省から南中部沿岸地方フーイエン省までの一帯に7日から吹き込んだ北東の風の影響で発生した豪雨により、10日までの統計で住民7人が水に流されるなどして死亡したことが確認された。

　各省・市では、民家2万3120棟(うち南中部沿岸地方クアンナム省が1万7320軒)が倒壊し、稲作地7000ha、耕作地以外の耕作地870haが冠水したほか、道路64kmが破壊され、河川・沿岸10kmの侵食が確認された。

　さらに、8日から10日までの間にクアンナム省のタンビン観測所で観測された雨量は930mmにも達した。カウラウとビンフーの観測所2か所、またダナン市のダナン、カムレ、バーナーの観測所3か所でも800mm以上の雨量が観測された。

　北東の風は14日から強まり、フーイエン省に隣接する南中部沿岸地方カインホア省も影響を受けるものと見込まれる。豪雨が続くことが予想され、北中部地方クアンビン省からフーイエン省までの一帯では川が増水して鉄砲水や土砂崩れが発生する可能性がある。

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