「ソンミ村虐殺事件」から50年、犠牲者504人の祭壇が完成 [社会]

　南中部沿岸地方クアンガイ省文化スポーツ観光局は15日、ベトナム戦争中の1968年3月16日に米軍によって引き起こされた「ソンミ村虐殺事件」の犠牲者504人を追悼する祭壇の完成式典を開催した。

　この祭壇は、クアンガイ省クアンガイ市ティンケー村にあるソンミ証跡地区内の面積200mの敷地に、庭園とともに設けられた。投資総額は55億VND(約2550万円)。

　これに先立ち、南中部沿岸地方クアンガイ省人民委員会およびミーライ平和基金は、3480億VND(約16億3000万円)を投じて犠牲者504人を追悼する記念公園「ミーライ平和公園」を建設する案を発表している。

　ソンミ村虐殺事件は、米軍によって504人の村人が虐殺された事件。このうち182人は女性、173人は子ども、60人は高齢、89人は中年だった。また247棟の住居や畑が焼かれ、数千頭の家畜や家禽が殺された。

　毎年3月16日にソンミ証跡地区で行われる慰霊祭では、米国の退役軍人のビリー・ケリー氏が504本のバラの花を犠牲者に捧げている。

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