ベトナム戦争中の「ソンミ村虐殺事件」、記念公園を建設へ [社会]

　南中部沿岸地方クアンガイ省人民委員会およびミーライ平和基金は6日、ホーチミン市で記者会見を開き、ベトナム戦争中の1968年3月16日に米軍によって引き起こされた「ソンミ村虐殺事件」の犠牲者504人を追悼する記念公園「ミーライ平和公園」を建設する案を発表した。

　これは、3480億VND(約16億3000万円)を投じて、41haの敷地に面積25ha余りの公園を建設するもの。公園は同省人民委員会が土地収用を完了してから着工し、3～5年後までに完成する見通し。

　ソンミ村虐殺事件は、米軍によって504人の村人が虐殺された事件。このうち182人は女性、173人は子ども、60人は高齢、89人は中年だった。また247棟の住居や畑が焼かれ、数千頭の家畜や家禽が殺された。

　毎年3月16日に同省クアンガイ市ティンケー村のソンミ証跡地区で行われる慰霊祭では、米国の退役軍人のビリー・ケリー氏が504本のバラの花を犠牲者に捧げている。

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