殺し屋雇い実父殺害、女ら6人を逮捕 [社会]

　メコンデルタ地方ハウザン省チャウタインA郡を通過する国道61C号線で、自動車に乗った3人が殺し屋に襲われ1人が死亡した事件で、公安省刑事警察局(C45)は17日、容疑者6人を緊急逮捕したことを明らかにした。

　この事件は、チャン・バン・リーさん(男性・74歳)とボー・ティ・チエンさん(女性・42歳)がリーさんの運転手の運転する車に乗っていた際、数台のバイクに乗った複数の殺し屋に道をふさがれ襲われたというもの。

　殺し屋はチエンさんを刃物で刺した上、車にガソリンをかけて火を付けた。これにより、チエンさんとリーさんは大火傷を負い、運転手は軽度の火傷を負った。リーさんとチエンさんは病院に救急搬送されて治療を受けたが、リーさんは重体で7日後に死亡した。

　警察は調査を経て、リーさんの実娘であるチャン・キエウ・チャン容疑者(女・46歳)を主犯格として特定し、逮捕した。このほか、カイ・バン・チュン容疑者(男・35歳)ら5人も共犯として逮捕されている。

　リーさんはホーチミン市ビンチャイン郡にある会社の社長を務めており、チエンさんはアシスタントだった。取り調べに対してチャン容疑者は、「父がチエンさんに会社の資産を使用・管理させたことに腹を立て、チュン容疑者の助けを借りて1億VND(約49万5000円)でギャングを雇った。戒めのつもりで『法に触れることなく』チエンさんを処分するよう依頼し、具体的な計画については全てギャングに任せた」と供述している。

　警察は、同事件に直接関与したほかの容疑者および容疑者らの犯罪行為を隠したとされる関係者を特定すべく、引き続き裏付け捜査を進めている。

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