[社会]
HIV入り注射器で刺された女性、1年間の治療の末に死亡
2017/01/10 05:25 JST更新
(C) tuoitre, Tu Trung |
ホーチミン市9区ハイテク工業団地で2015年12月、工場労働者の女性9人が不審な男にヒト免疫不全ウイルス(HIV)入り注射器で襲われるという事件が発生した。この事件で胸部に注射器を刺されたグエン・ティ・キム・リエンさん(南中部沿岸地方クアンガイ省出身)が2016年12月末、1年間にわたる治療の末に21歳の若さで死亡した。
被害に遭った女性らは、出勤途中に工場の門の近くで見知らぬ男に注射器で襲われた。9人ともHIV感染予防の治療を受け、事件発生から6か月後に感染していないことが確認されたが、リエンさんのみ血小板減少症を発症。更に脳出血や胸水、肺炎、ブドウ膜炎、胃炎、糖尿病などを併発し、長期の入院を余儀なくされた。
重体で生存が見込めなかった彼女は遺族の希望により2017年の新暦正月を迎える直前に故郷に搬送され、その途中で最後の息をひきとった。長女だった彼女は成人する前から出稼ぎをして家計を支え、名門大学に通う妹を養っていたといい、多くの人が彼女の早すぎる死に心を痛めている。なお、犯人の男は未だ逮捕されていない。
[Tuoi Tre等31/12/2016 16:59 GMT+7, A]
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