[社会]
麻薬密輸で死刑判決の73歳女越僑、終身刑に減刑
2016/11/22 03:20 JST更新
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ホーチミン市人民裁判所は21日、大量の麻薬を密輸した罪で死刑判決を言い渡されていたオーストラリア越僑のグエン・ティ・フオン被告(女・73歳)の控訴審で、同被告を終身刑に減刑するとの判決を下した。
裁判所は、同被告が高齢で健康状態も良くないこと、また取り調べに素直に応じて反省の意を示していることなどを酌量し、一審判決よりも軽い量刑を科した。一審裁判では、在ホーチミン・オーストラリア総領事館の代表者がオーストラリアは死刑を廃止したことを指摘し、自国民に死刑を適用しないことを望む意を示していた。
起訴状によると、オーストラリアに住んでいた同被告は2014年11月上旬、東南部地方バリア・ブンタウ省の知人に会うためベトナムを訪れた。滞在中、同被告はビーチで「ヘレン」と名乗るタイ人女性と出会い、紙箱に入った石鹸36個を渡されたという。
同年12月10日、オーストラリアに帰るためホーチミン市タンソンニャット国際空港で荷物検査を受けたところ、石鹸36個にヘロインが仕込まれていることが発見された。重さ計2.8kgの石鹸36個の成分検査を行った結果、1.6kgの純粋なヘロインが検出された。
同被告は裁判で、石鹸は「ヘレン」から贈られたプレゼントで、逮捕されて初めて麻薬が仕込まれていることを知ったとして罪状を認めなかったが、「ヘレン」の存在を証明することができず死刑判決が下された。
[VNExpress, 11:38 (GMT+7) 21/11/2016, A]
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