[社会]
ホーチミン:解体停止中のフランス様式古邸宅2軒の完全解体と復元を承認
2016/11/16 14:34 JST更新
(C) H.G., Dan Tri,復元予定のフランス様式古邸宅 |
ホーチミン市人民委員会はこのほど、当局により解体工事が停止されているフランス様式古邸宅2軒について、1軒は所有者が完全に解体して住宅を新築し、もう1軒は歴史的建造物として保存するため復元するという同市建設局の議案を承認した。
同市1区リートゥチョン通り(12 Ly Tu Trong St., Dist.1, Ho Chi Minh)の邸宅は外壁2面が残っているのみで、同市建築計画局傘下の建築研究センターが歴史的価値はないと査定している。所有者は同市中心部930ha区画の建築規格に従い、敷地面積に対する建設面積が65~70%で高さ70m以下の住宅を新築することが認められた。
この邸宅は現在の所有者が元の所有者から2000億VND(約9億5000万円)で譲受し、屋根や床などの改築や生活インフラの整備を当局へ申請していたが、実際には家屋全体を解体していたことが分かり当局により工事が停止されていた。
1920年に同市ビンタイン区ノーチャンロン通り(237 No Trang Long St., Binh Thanh Dist., Ho Chi Minh)に建てられた築100年近い邸宅は、離れが解体され姿を消してしまっているものの母屋は壁や柱など一部が残っていることから、歴史的建造物として保存するため母屋を元通りに復元するよう所有者に通達される。同邸宅は2015年末に350億VND(約1億7000万円)で売却され、2016年6月末に解体に着工していたが、直後に当局が工事を停止させていた。
統計によると同市には元々1975年以前に建てられた歴史的古民家が1300軒ほどあり、多くはグエンディンチエウ(Nguyen Dinh Chieu)通り、ハイバーチュン(Hai Ba Trung)通り、レクイドン(Le Quy Don)通り、グエンティミンカイ(Nguyen Thi Minh Khai)通り、マックディンチー(Mac Dinh Chi)通りなどが通る1区と3区に集中している。しかし、建築研究センターによると古民家の約半数が既に解体されてしまっているという。
[Quoc Anh, Dan Tri, 11/11/2016 - 09:42, T]
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